免疫力が上がる健康法

新型コロナウイルスの感染予防で、免疫力に注目している人も多いのではないでしょうか。新型コロナウイルスによる感染症とほかの感染症との違いは何か、感染リスクを減らすにはどんなことに気を付け、免疫機能をフル活動させるためには何をすればよいのか。感染症に負けないカラダづくりのために取り組みたいことを紹介します。


自律神経は体中に張り巡らされた末梢神経の一種です。内臓の働きや血液の流れ体温調節や睡眠など私たちが無意識に行っている生命維持活動は自律神経のおかげです。自律神経を整えることで腸の動きが良くなり免疫力が高まります。

■運動などで体を動かす
まずは1日に10分程度の体操をするだけでもよいですから、運動の習慣をつけることが大切です。可能ならば、うっすらと汗をかく程度の時間、散歩ができるとよいでしょう。 運動は免疫機能を向上させる他にも、生活習慣病を予防したり、転倒を防いだり、脳を活性化させ るなどの効果があります。■よく笑う
笑うと副交感神経が優位に働きます。また、NK細胞という、免疫をつかさどる細胞が活性化されることが分かっています。たとえ作り笑いでもそのような効果がみられます
私たちは毎日食事をしています。そのとき、空気、食物などと一緒にウイルス、細菌も飲み込んでいます。食べ物と一緒に飲み込まれたウイルスを撃退するために腸には全身の免疫細胞の70%が生息しています。そのため腸内の善玉菌を増やして元気にすることが免疫力アップの要です。

■食物繊維が豊富な食物を食べる
食物繊維も善玉菌を増やす役割を果たします。発酵食品だけでなく食物繊維が入った食品も積極的に食べるようにしましょう。ごぼう、山芋、アスパラガス、カボチャ、キャベツ、レタス、豆類、イモ類、バナナ、キノコ類、海藻類など■発酵食品を食べる
ヨーグルトやキムチなどの発酵食品には生きた乳酸菌が含まれます。乳酸菌には善玉菌を増やす働きがあり、腸内環境の改善に役立ちます。ただ、この乳酸菌は腸内に定着することができないので、毎日継続的に摂ることが大切です。ヨーグルト、乳酸菌飲料、チーズ、納豆、ぬか漬け、味噌、醤油、キムチなど
「体の奥の深部体温が高いと腸の動きが良くなり免疫細胞が活性化するのです。」また睡眠は深部体温が高い状態から下がったときに自然に訪れます。体温が低くない方が質の良い睡眠を招き、自律神経のバランスも整えられます。