脳疲労の回復・対処法

寝ても疲れが取れない、集中力が続かない・・・。 そんな慢性化した疲れに悩まされている人も多いのでは無いでしょうか?その背景には「脳疲労」が隠れているかもしれません。 今回は脳疲労の原因や、脳の疲れを解消する対処法を紹介します。

しっかり休んでいるつもりなのに疲れがどうにも抜けないという人は少なくないです。大抵の人は「休息=体を休めること」だと思い込んでいます。休日に運動をしたり、旅行でゆったり過ごしたり、温泉にじっくり使ったり・・・。もちろんそうやって身体を休めることも大切です。 しかし、それだけでは回復しないのが脳の疲れです。身体を休めたからといって脳が休まるわけではありません。疲労はどんどん蓄積されていきます。

疲労のなかでも、大量の情報に絶えず触れたり、マルチタスクを行ったりすることで、脳に過剰な負担がかかり、脳の機能が一時的に低下した状態を「脳疲労」といいます。
脳疲労の原因は、身体の疲労と同様、脳の細胞がストレスによって傷ついているにも関わらず、修復が追いついていないこと。 例えば、寝不足や過労によって脳疲労が進行すると、集中力の低下やイライラ、憂うつなどが引き起こされます。 日頃から脳のパフォーマンス低下が起きていないかを意識し、脳疲労だなと感じられたらすみやかに対処することが大切です。



■パソコン作業では30分に5分ほどの休憩!
パソコンを使った作業など長時間続けると脳が酷使されて情報処理能力がダウンしてしまいます。できれば 30分時間作業をしたら5分休憩をとるなど、こまめな休憩を取りましょう■ネットに頼らず、自分の足で欲しい情報を探す
ネットを使えば大体のことが事足りる今だからこそ、ネットに頼らない時間も作ってみましょう。たとえば、本屋に行って欲しい本を探す。グルメサイトの情報に頼らず、美味しそうなお店やお気に入りのカフェを探すため近所を散策してみる。自分の五感を大切に、欲しい物を探すことも、デジタル化された毎日の中で大切ではないでしょうか。


■何も考えない時間をあえて作る
脳を休ませる時間を作りましょう。「何も考えないように……」と意識すればするほど何か考えてしまうという人は、行き先を決めずに少し長めの距離を歩くことがおすすめです。できれば、信号などがない、広くて安全な散歩道がベスト。ただ目の前のことだけに意識を向ける一種の瞑想状態になり、脳がリラックスできるでしょう。■脳に良い栄養をとる
良質なタンパク質、ビタミンB群、鉄、オメガ3系の脂質(DHAやEPA)を 食事でバランスよく取りましょう。
脳疲労を解消するには睡眠がとても大切です。 6時間睡眠を10日続けた場合、1日徹夜した状態と同じくらいまで脳が疲労します。また睡眠時間が10時間を超えても体に良くありません。適度な睡眠時間を心がけましょう。

■早寝・早起き・朝ごはんで、規則正しい生活リズムをつくる。
朝の光は脳の体内時計を、朝食は内蔵の体内時計をリセット させ、1日のスタートを体に知らせてくれます。決まった時間に起きると、決まった時間に眠気の信号が出されるようになり、寝つきがよくなります。■カフェインやアルコールと上手に付き合う
コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインには覚醒作用があります。夕食後にたくさん飲むと目がさえて寝つきが悪くなります。また、トイレが近くなって夜中に目が覚める原因にもなります。 アルコールは飲みすぎると睡眠のリズムを乱し眠りが浅くなります。寝酒は控えめにしましょう。